町田市のえびね苑は、3万本の「えびね」を持つ植物園、えびね開花の関係上開園は4月下旬〜5月上旬に限られる。エビネの他にも見るべきものも多く、当日苑内散策中に植物の「命名の妙」をコンデジで拾った。

                                                            ★は、拡大あり クリック
この三種はいずれも サトイモ科テンナンショウに属し絶滅危惧又は希少植物である。
ユキモチソウ★

 付属体が白い餅のように見えることからの命名である。異形であるが名前で得をしている。
ムサシアブミ★

 武蔵野国で造られていた鐙(あぶみ)に似ていることからの命名、形・色ともが鐙をを思わせる。
ウラシマソウ★

 傘をさした浦島太郎が釣糸を垂れている姿である。
 

クリンソウ★

 花が花茎を中心に円状につき、それが数段重なる姿が五重塔の「九輪」に似ていることから
クマガイソウ★

 源平の最終戦・一の谷におけるヒーロー、
熊谷直実の背負う母衣(ほろ)に託したものか?
サルメンエビネ★


 猿の顔に似ているであろうか? 拡大でご判断を

ジュウニヒトエ

 花穂に花が重なる様を、女官の「十二単」にたとえたという・・・
クルマバソウ

 私には優雅に都大路を行く牛車の車輪を夢想させる。
ハナイカダ

 ハナイカダは花筏、花の乗った葉を筏に見立てたものであろうか・・

ヤブレガサ

 まさに番傘の雨風を凌げないほどに破れた様である。

 
チゴユリ

 百合には鬼もあるが、これはかわいい稚児さんに擬えての命名であろうか。

 
タマノカンアオイ★

 多摩の寒葵。葉が葵に似ているからでしょう。

 


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