伊勢は神の国である。 この注連縄には「蘇民将来子孫家(門)」と書かれている「疾病、災厄」を払うお守りで各戸の玄関にある。 蘇民将来とは「スサノオノミコト」にまつわる話である。 ミコトが暴風の中で病に苦しんでいるときに「蘇民将来」がお助けしました。ミコトは、これを感謝し「お前の家には子孫代々、病気や災害に煩わさせない」とした。 蘇民将来の子孫であることを明示して厄を払うのである。 厄を払う「茅の輪くぐり」もこれの一連の物語に由来すると言われている。 |
田丸で大和から来る初瀬街道と熊野からの紀州街道が合流 ここか伊勢本街道となり伊勢神宮へ向かう。 |
歩いて、宮川に近づくと「お白石持行事」の準備に出会う。お白石を運ぶ「奉曳車」
親類・縁者も寄って木遣りを唄いながらお白石2万個積んで 内宮、外宮へ曳いて行く。 (第61回ご遷座、1995年の写真 松田団長からいただく) |
歩くものである。 田丸城址から歩きはじめ、神社、社、〇〇氏生家を訪ね、子供の稲刈りを遠望したりしながら伊勢の風景を楽しむ。 宮川の渡会橋へ向かって歩くと、 「第六十二回神宮式年遷宮 川端町天漁人奉献団」の団長・松田 満さんに出会う。 「川端町天漁人奉献団」とは、伊勢神宮の式年遷宮に当たり境内(神域)に敷き詰める白石を奉献する団体で、旧川端神社の氏子を中心とする。 この奉献を許されるのは、旧神宮領民であり「神領民」と言い地域の方々の大きな誇りである。 このような団は66団体(?)あり、一団体2万個をお納めする。 この白石は、近くの宮川で集める子供の拳ほどの大きさの「石英系白石」である。石を総出で拾い、洗い、磨くのであるが残念ながらお納めされない石もあり準備が進められている。 この石を左のように美々しく飾り、神領民総出で曳いて行く。神領民にとってはこの上ない誇りであると団長は話す。 |
倉庫内の奉曳車部材 |
倉庫内の奉曳車部材 |
倉庫内の奉曳車部材 |
宮川にかかる渡会橋を渡り伊勢市の繁華街に入る
外宮へ1キロ |
過疎の嵐か、創業70年閉店挨拶 |
伊勢土産万金丹本店 |
神々のお住まい、左2枚は天照大神の弟君・月夜見尊を祀る。右は外宮
月夜見尊(ツキヨミノミコト)は、天照大神の弟神にあたり素戔嗚尊(スサノオノミコト)の兄神。姉は昼の世界、弟は夜の世界か?
正面の白石は宮川から |
素朴な造りに感動する |
この一輪車はお賽銭 |
旧伊勢本街道もいよいよ内宮へ・・
残り3.4キロメートル |
精進落とし「古市遊郭」残影 |
猿田彦神社 |
旧伊勢本街道双六も上がり・・内宮
五十鈴川に掛かる宇治橋前 |
神領内漁協の鯛奉献 |
禊の五十鈴川 |